四季折々の楽しいお城
小田原藩の主城として有名な小田原城。
城址公園は四季折々の植栽が植えられ訪れるたびに新たな発見が得られます。
近年は桜の開花時期になると天守閣と桜ががライトアップされるイベントが開催されます。静かに桜を鑑賞したい方には苦手な向きもあるかもしれませんが、花見は賑やかに楽しもうと思われる方にはお勧めのイベントです。やや花冷えする時期ですが、地元の名物グルメである小田原おでんが屋台で販売され暖を取りながら花見を鑑賞できます。
最近の史跡巡り、城巡りでひそかなブームとなっているのがスタンプ集めや御朱印集めです。小田原城は天守閣に祀ってあった仏像にあやかって「御城印」という縁起物を全国に先駆けて取り扱ったことでも有名です。私は城巡りが趣味なのですが、最近は地方のローカルな城に行っても御城印が取り扱われていたりと複雑な気持ちになります。御城印がスタンプラリーの証明書みたいな扱いには首を傾げます。
5月の連休前後になりますと藤棚一杯に藤の花が咲き誇ります。小田原藩を長いこと納めていた大久保家の家紋が藤に由来することから歴代藩主が大名庭園として整備されていたことも見事な藤棚が出来上がった背景だと推察されます。天守閣から望む景色は、春先の桜や藤が咲き誇る時期も素晴らしく、夏は相模湾の望めば近くは江ノ島が確認され、遠くは伊豆大島が確認できます。秋は箱根が紅葉で色づき、冬は枯山水の景色が広がります。私なりの城巡りの楽しみで同じお城でも「季節が変われば景色が変わる」と思います。個人的な意見ですが、私のお勧めの時期は梅が咲く初春から藤が満開になる初夏まてが小田原城を訪ねて楽しい時期だと思います。