ご希望の日本の城情報を無料で検索できます。

施設リサーチ/ホームメイト・リサーチTOP

刀剣ワールド/城
トップページへ戻る
トップページへ戻る

重文7城「弘前城」の特徴

弘前城の特徴

青森県弘前市に建つ「弘前城」は、江戸時代に築城されてからおよそ400年の歴史があり、現存する天守をもつ12城のひとつです。
東北を代表するこの名城は、五層五階の天守を構えた城でしたが、落雷で五重の天守が焼失。その後、櫓を改修して三層三階の天守が築かれました。
現在は弘前公園として整備されており、園内には史料館や情報館、植物園などがあります。四季を通じて様々なイベントも開催される人気の観光スポットで、弘前公園は桜の季節になると毎年約200万人が訪れる日本有数の桜の名所です。
ここでは、弘前城の歴史を振り返るとともに、その魅力について紹介します。

弘前城の歴史

弘前城の歴史
豊臣秀吉

弘前城は、弘前藩主を務めた津軽氏の居城として知られています。津軽を統一した津軽為信(つがるためのぶ)は、豊臣秀吉から4万5千石の領地を得て、さらに1600年(慶長5年)の「関ヶ原の戦い」の功績により、2千石を増加して弘前藩を立ち上げました。
そして1603年(慶長8年)に津軽地方を治めるために、新しく弘前城を築くことを計画。しかし、なかなか計画は進まず、津軽為信は1607年(慶長12年)に死去しました。その後、2代目藩主・津軽信枚(つがるのぶひら)が、1610年(慶長15年)に弘前城の築城を開始し、翌年に完成します。

当時の弘前城は、本丸に五層五階の天守を構えた立派な城で、東北の小大名の城とは思えないほどの規模でした。幕府がこれだけの城を許可した理由として、津軽信牧の正室が徳川家康の養女・満天姫だったからという説や、もとは南部氏の領地であった津軽地方から津軽氏が独立した背景もあり、外様大名を牽制する目的があったという説もあります。

しかし現存する弘前城の天守は三層三階です。これは、1627年(寛永4年)に、落雷により五層五階の天守を焼失してしまったためです。このとき、雷は天守の屋根に添えられた鯱(しゃちほこ)に落ちたとされていて、天守の三層目には弾薬庫があったことから、そこに火が回って大爆発が起こりました。弘前城は、もともと「高岡城」と呼ばれていましたが、火災の翌年に魔除けの意味をこめて「弘前城」に改名。火災のあとは長い間、天守のない城となりますが、1810年(文化7年)、本丸にあった三重の櫓である辰巳櫓を改築し、天守にしました。

明治になり廃城令が出ると、津軽氏が弘前城を公園として一般に開放したいと願い出たことで、1895年(明治28年)に弘前公園が誕生。弘前城は良好な保存状態で現在に至っており、天守が現存している他、3棟の櫓と5棟の城門も現存しており、いずれも国の重要文化財に指定されています。

弘前城の特徴

弘前城は、津軽平野の中央西に築かれた平山城です。弘前城は、現存する12天守のひとつであり、また東北では唯一の現存天守でもあります。弘前城の現存する天守は三層三階の複合式層塔型。天守の屋根は大雪が降っても割れることのない銅瓦葺きを使用しており、東北の城ならではの特色です。

弘前城は、天守以外にも3棟の櫓と5棟の城門が現存して、いずれも国の重要指定文化財になっている大変貴重な城郭。一般的には正面玄関とされる大手門は、弘前城では「追手門」と言い、積雪を考慮して通常よりも高く造られており、こちらも雪国ならではの工夫を見ることができるポイントです。
現存する3棟の櫓は二の丸にあり、丑寅櫓、辰巳櫓、未申櫓のすべてが三層三階になっています。また弘前城は、土造りの城につき見事な土塁で囲まれている点も大きな特徴です。

弘前城の縄張

弘前城は、築城時の遺構が多く残っており、縄張がほぼ現存している貴重な城郭です。
弘前城の縄張は防御性が高く、南北に長い梯郭式。自然の地形を活かし、岩木川を堀の一部として水堀や空掘を備えています。
本丸をはじめ6つの曲輪で構成され、土造りなので二の丸と三の丸は総土塁です。本丸には、石垣を使用しています。
また弘前城は、城下町も含めて城郭とする惣構(そうがまえ)という構造で、城下町一帯を堀や土塁で囲み、城を防衛するため城の周囲に寺社を配置して、防衛拠点としていました。
弘前城の惣構は、弘前藩時代の都市計画が現代に残る貴重な遺構になるので、国の指定史跡にもなっています。

弘前城に現存する3棟の櫓と5棟の城門

辰巳櫓・未申櫓・丑寅櫓

辰巳櫓・未申櫓・丑寅櫓
丑寅櫓

二の丸には、3棟の櫓が現存しており、重要文化財に指定されています。それぞれ、天守から見た方角の名前が付けられており、南東の方角にある辰巳櫓(たつみやぐら)、南西の方角にある未申櫓(さるひつじやぐら)、北東の方角にある丑寅櫓(うしとらやぐら)です。
この3棟の櫓は、いずれも三層三階で屋根は入母屋、そして防弾・防火のため土蔵造りになっています。敵への攻撃拠点や、物見を目的として造られた櫓で、堀側には鉄砲狭間が造られました。3つとも造りは同じですが、窓の形といった細部に違いがあるので、見学時に見比べてみるのも楽しみのひとつです。

四の丸・北門/亀甲門

四の丸・北門/亀甲門
亀甲門

弘前城にある北門は、別名:亀甲門(かめのこもん)。北の守護神に玄武という亀がいたという中国の伝説に由来して、この名前が付いたと言われています。

築城時は北門を正門としていましたが、その後、追手門が正門となり、北門は裏門の扱いに変更。北門は大光寺城にあった城門を移築したもので、1958年(昭和33年)の保存修理工事の際に、柱などから多数の矢傷跡が発見されました。弘前城は戦場となった歴史がないため、このような遺構は大変貴重です。

三の丸・追手門

三の丸・追手門
追手門

追手門は、現存する5つの門のひとつで、弘前城の正門で玄関口にあたります。櫓を備える2層の櫓門で、簡素な素木造りの門です。
一層目は、他の地域にある城門より高さのある造りになっていますが、これは雪が積もった場合でも槍を掲げて門を通れるようにしたからと言われており、雪の多い東北ならではの工夫がされた城門になっています。

三の丸・東門

三の丸・東門
東門

三の丸にある東門は、現存する5つの門のひとつで、櫓を持つ櫓門形式の城門です。
他の4つの門は、1937年(昭和12年)に重要文化財の指定を受けていますが、三の丸にある東門は、1953年(昭和28年)に重要文化財の指定を受けました。
この門の近くには「藩祖・津軽為信公」の像が建つ弘前文化センターがあります。

二の丸・東門(東内門)

二の丸・東門(東内門)
東内門

二の丸にある東門(東内門)は、現存する5つの門のひとつで、櫓を備える城門です。三の丸にある東門を出て本丸へ向かう際に、ほぼ一直線上にあります。
東門(東内門)を出ると枡形になっており、敵が攻めにくい構造になっています。
また、東門(東内門)の正面には、日本最古の立派なソメイヨシノがあり、春の季節は見逃せません。桜のシーズンになると夜間はライトアップされ、幻想的な美しい姿を愛でることができるので、昼間だけでなく夜にも訪れたいスポットです。

二の丸・南門(南内門)

二の丸・南門(南内門)
南内門

二の丸にある南門(南内門)は、現存する5つの門のひとつで、櫓を備える城門です。南門(南内門)の左側に未申櫓、右側に辰巳櫓があります。
周辺には、家臣の屋敷が集まっていたと言われており、弘前藩で代々、家老を務めた大道寺家の屋敷も南内門の近くにあったとされています。

現在の弘前城

現在の弘前城
弘前公園

弘前城は明治に陸軍の管理下となった際、天守や櫓、城門は保護され、また、第二次大戦の戦災に見舞われなかったため、江戸時代の状態のまま残っている遺構が多く、貴重な史跡となっています。
1895年(明治28年)に陸軍火薬庫や兵器廠のある三の丸を除いた区画が、弘前公園として市民に公開されました。そして、1988年(昭和63年)には、三の丸に弘前城植物園が開園し、四季折々の花や木を楽しむことができます。
弘前公園は、約14万9,000坪にも及ぶ広大な敷地の公園で、日本三大桜名所のひとつとしても有名。二の丸には、園内最大の大しだれ桜があり、樹齢は約100年。他にも様々な種類の桜を見ることができ、春は特に多くの観光客が訪れます。

弘前城史料館

弘前城史料館
弘前城史料館

弘前城の天守内部は史料館になっており、津軽藩の歴史に関する資料を展示しています。
刀・鎧などの武具や弘前城本丸御殿のミニチュア模型などを展示した、弘前城の歴史を学べる史料館です。その他、天守を築城した際の棟札や三代藩主である津軽信義(つがるのぶよし)が使用していた駕籠(かご)など、貴重な資料を見ることができます。

弘前城情報館

弘前城情報館は、二の丸にあった馬場を復元整備した施設で、2018年(平成30年)4月にオープン。津軽氏の歴史から弘前城の変遷をはじめ、石垣修理の様子など弘前城についての様々な情報を、タッチパネル式の映像や3Dプロジェクションマッピングで見ることができます。
弘前公園の中心にあり、休憩所としての使用も可能。弘前城についてだけでなく、市内の観光情報も入手できるスポットにもなっています。オリジナルの弘前城グッズも買うことができるのでお土産におすすめです。

弘前城植物園

弘前城植物園
弘前城植物園

三の丸にある弘前城植物園は、1988年(昭和63年)年に開園。園内は、23のゾーンに分かれており、江戸の庭師を招いて築庭した三の丸庭園や、津軽地方の独特な築庭法で造られた大石武学流庭園といった様々な庭園など、約1,500種の四季折々の草木を楽しむことができます。
また、弘前公園は日本三大桜名所のひとつとして知られており、毎年200万人余りが訪れる人気観光名所。約50種、2,600本余りの桜が4月下旬~5月上旬にかけて咲き誇ります。

  • 弘前城の施設詳細はこちら

    弘前城へ訪れる際には、役立つ口コミや画像が多数掲載されている
    刀剣ワールド/城のサイトが参考になります。

  • 弘前城公式サイト

    弘前城の新着情報やイベント情報については、公式サイトをご参照下さい。