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城情報

城の石垣(城壁)とは

城の石垣(城壁)とは、様々な種類の石を積み上げて作られた壁や柵のことで、城の特徴のひとつです。石垣に用いられる石材は、自然の石をそのまま使用する場合と加工して使用する場合があり、加工技術や石垣の積み方にも種類があります。城ごとに様々な石垣の特徴があるため、城好きな方の中には、特に石垣が好きという方も少なくありません。
ここでは、日本の城に築かれた石垣について詳しく紹介します。

石垣の歴史

石垣の歴史
石垣の歴史

日本の城に本格的な石垣が築かれるようになったのは、安土桃山時代から江戸時代にかけての近世に入ってからのことです。それまでの中世城郭は、ほぼ土(土塁)だけで造られた山城で、石垣をほとんど見ることができませんでした。
石垣造りの原点となるのは、織田信長の建てた小牧城岐阜城と言われていますが、近世城郭として初めて総石垣で築かれ、本格的な天守が造られたのは安土城が最初だと言われています。
(※安土城のみ、「天守」ではなく「天主」と表記)
安土城の天主は地下1階・地上6階の壮大なもので、それを支えるために強固な石垣が造られました。本格的な近世城郭として安土城が築かれたことを機に、戦国時代以降の城は、曲輪(くるわ)を拡大して城全体が巨大化し、耐性の強い石垣を作る技術が発展していきます。

石垣の仕組み

石垣の仕組み
石垣の仕組み

城造りの要でもある巨大な石垣を築くには、まず材料となる石材を調達して運ぶ必要があります。
石垣に用いる石は、巨岩に切り取り線のように穴をあけて、巨岩を割ることで石材を採取する方法が一般的です。
ときには、石材を海路で運んでいたこともあり、城造りは、まさに一大事業。石材が不足している場合は「転用石」といって、石仏・石棺・墓石・燈籠など別の用途に使われていた石を石垣に使うこともありました。

石垣は、その上に櫓や天守といった巨大な建造物を乗せる場合もあり、それに耐える強固な石垣を築くためには、多様かつ高度な技術が必要とされます。城郭は何度も改修を行なう場合もあるので、ひとつの城の中に種類の異なる石垣が造られていることも珍しくありません。

頑丈な石垣を造るためには、基礎固めが重要。石垣には、すべて同じ石が使われているのではなく、大きく分けてまずは、礎石として一番下の根固めをする「根石」と、根石より上に積んでいく「積み石」、一番上の「天端石」(てんばいし)が必要です。
また、石垣を安定させるために積み石の後ろに入れる「裏込石」(うらごめいし)や栗石(くりいし)、積み方によっては積み石の隙間を埋める「間詰石」(あいづめいし)など、どのような石垣を造るかによって様々な石材を用意する必要があります。

石垣の加工方法

①野面積み

野面積み
野面積み

野面積み(のづらずみ)とは、自然の石を加工せずに、そのままの形で積み上げていく方法です。石垣が造られ始めた頃の手法に、野面積みが使われています。
自然の形のまま石を積み上げていくため、石の間に隙間ができてしまいますが、そこには「間詰石」という小石を詰めていくのが一般的な野面積みです。

間詰石を入れて隙間を埋めることは、見た目を整えるだけでなく、敵が石垣を登ろうとする際に足場をなくすというためでもあります。
間詰石を詰めても、隙間は完全には埋まりません。しかし、隙間があることで雨が降った際に水はけがよくなるため、石垣が崩れにくくなるというメリットがあります。

穴太積み
穴太積み

野面積みに関連して、「穴太積み」(あのうずみ)という言葉がありますが、これは、穴太という地域で高い技術力を誇った石工のプロフェッショナル集団「穴太衆」(あのうしゅう)によって積まれた石垣全般を指すものです。
穴太衆の活躍として知られるのが、織田信長によって築かれた初めての総石垣の城、安土城です。穴太衆の優れた技術力は、全国の大名から高く評価され、数々の城の石垣に携わりました。
豊臣秀吉が築いた大坂城、徳川家康が築いた江戸城にも穴太衆が手掛けた石垣があります。

②打込接ぎ

打込接ぎ
打込接ぎ

打込接ぎ(うちこみはぎ)は、石を積んでいく際にできる隙間を減らすために、石を砕いて表面を平たく加工してから積み上げていく方法です。
石を加工するため、野面積みと比べて手間はかかりますが、高くて急な石垣を築くことが可能。打込接ぎは、近世城郭でよく採用されており、熊本城(熊本県)、姫路城(兵庫県)、鳥取城(鳥取県)などの石垣で確認することができます。

③切込接ぎ

切込接ぎ
切込接ぎ

切込接ぎ(きりこみはぎ)は、石垣の隙間ができないように、石の表面や角などを削り、さらに四角に整える加工をして石同士を密着して積み上げていく方法です。
切込接ぎは、石の隙間がないため、雨が降った際に排水ができるよう石垣に排水口を設けていました。石垣の技術が発展していった江戸時代に使われた方法で、江戸城(東京都)、大坂城(大阪府)、名古屋城(愛知県)などの石垣で見ることができます。

石垣の積み方<基本>

①布積み(整層積み)

布積み(整層積み)
布積み(整層積み)

布積みは、石垣の基本的な積み方のひとつで、整層積みとも言われています。布積みは、目地が通るように石同士の継ぎ目が横一直線になるよう積み上げていく手法です。

②乱積み(乱層積み)

乱積み(乱層積み)
乱積み(乱層積み)

乱積みは、石垣の基本的な積み方のひとつで、乱層積みとも言われています。
布積みのように目地を通すことはせず、長方形の他に多角形の石も組み合わせて、石を不規則に積み上げていく手法です。様々な形状の石をうまく組み合わせて積み上げるため、高い技術が必要となる積み方になります。

石垣の積み方<その他>

①算木積み

算木積み
算木積み

算木積み(さんぎづみ)は、石垣の強度を高めるために、石垣の角に使われる積み方です。石垣の上には、櫓や天守などの建造物が乗ることも多いため、頑丈な石垣を造る必要がありました。
算木積みは、石垣の角に使う隅石(すみいし)として、横長の直方体になっている石を短辺と長辺が一段ずつ交互になるように、組み上げていく手法です。
江戸城には、算木積みで造られた石垣が残っており、中でも天守台の隅角では見事な算木積みを見ることができます。

②谷積み

谷積み
谷積み

谷積みは、石垣の加工技術のひとつである、切込接ぎが普及したあとにできた積み方です。
石垣は、角に使う石を隅石、それ以外を平石(ひらいし)と言いますが、谷積みは、平石の角を立てた状態で積み上げていく手法で、石がひとつずつ斜めに入っています。
江戸時代の後期以降に見られる積み方で、彦根城(滋賀県)にある天秤櫓の修復部分は谷積みの一例です。

③亀甲積み

亀甲積み
亀甲積み

亀甲積みは、石を六角形に成形して積み上げていく積み方で、切込接ぎの一種です。六角形が亀の甲羅に見えることから、亀甲積みと呼ばれています。
六角形のため、石にかかる力が均等に分散し、崩れにくいことが特徴。しかし、天然の石を六角形に加工して積み上げていくため、非常に高度な技術が必要です。また、亀甲積みでは高い石垣を築けないため、低い石垣のみに使われていました。
佐賀城(佐賀県)の南西隅櫓台の石垣に使われており、別名は亀甲城。石垣全体に使われることは少なく、石垣の一部に六角形の石を入れている城もあります。

④玉石積み

玉石積み
玉石積み

玉石積みは、石垣の積み方の中でも特に珍しく、名前の通り角がなく丸い玉石を積み上げていきます。
一般的に石垣で使われている花崗岩が手に入らず、代わりに川石を使う場合は玉石積みです。
玉石積みを使った石垣の例としては、横須賀城(静岡県)がよく知られており、天竜川の河原石を使ったと言われています。

石垣の勾配

①宮勾配

宮勾配
宮勾配

宮勾配とは、石垣の上部の勾配が垂直またはそれに近い急勾配になっているものを指します。「武者返し」とも呼ばれ、急勾配により、敵の侵入を防ぐ防御力の高い石垣です。
見た目の曲線美だけでなく、防衛の観点も考えて造られていました。築城の名手として有名な加藤清正が手掛けた熊本城の石垣は、宮勾配の代表例のひとつです。

②寺勾配

寺勾配
寺勾配

寺勾配とは、石垣の勾配が直線的になっているものを指します。石垣を造る際、自然の石を加工しないで積んでいく野面積みを採用した場合は、ほとんどが寺勾配です。寺勾配は直線になるので、角度に変化のある宮勾配と比べて敵が登りやすいという点では、防御力は低くなります。
寺勾配の例として、兵庫県にある篠山城の高石垣がそのひとつ。篠山城は、築城の名手である藤堂高虎が手掛けました。

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