白旗城
白旗城は兵庫県赤穂郡上郡町にあり白旗山の山頂から尾根などに広がる山城です。
電車の場合は智頭線の河野原円心駅からおよそ2キロで白旗山細野登山口。
車の場合は同じ登山口の手前に登山者用の駐車スペースが設けられているのでこちらが利用できます。
白旗城は後醍醐天皇に逆らい戦った足利尊氏に味方をした赤松則村によって築かれた城で戦いに敗れ九州へ逃げる足利尊氏を追ってきた新田義貞の軍勢6万をたった2千の兵で50日ほど足止めしたことで知られる山城です。
また白旗城は相生市の感状山城、姫路市の置塩城とともに赤松氏の城跡として国指定の史跡となっています。
今では新田義貞の攻撃を防いだことにより今では落ちない城として受験生にご利益のあるお城としても有名です。
登山口からしばらく歩いたところで絵馬が販売されていて合格祈願絵馬掛所があります。ここはほぼ平坦な場所なので山登りに自信のない方でも祈願ができます。本丸跡の頂上にも絵馬掛所があるので頂上で祈願するのもおすすめです。
ここを過ぎると徐々に登山がはじまります。
歩道は整備されていますが足元をよく注意をしていないと踏んだ石がグラつくこともあります。
ずっと谷をあるいて登っていると谷落としの岩や嘆きの岩壁と呼ばれるポイントがあります。ここに来ると新田軍が苦戦した理由が良く分かりました。
道中、数か所道が分岐している場所がありますがちゃんと看板が設置してあるので迷うことはほぼ無いと思います。
またベンチも2,3か所置いてあったので休憩しながら登れます。
谷を登り切り尾根に出るといよいよお城の西端にあたる堀切が現れます。
櫛橋丸はかなり急な斜面を登ります。頂上からは登山口辺りが良く見えたので当時もここから見張っていたのかなと思いました。ただ登りは良かったんですが下りはかなり大変でした。
二ノ丸から本丸、三の丸にはかけては曲輪が綺麗に整備されているので光も入り明るく曲輪の形なども見やすい状況になっていました。また二の丸を何段か下りた場所には侍屋敷跡があり石積や庭、池の跡と言われる遺構が見られます。
標高440m、比高400mほどなのでそれなりの準備をして登るのがいいと思います。