木造氏の戸木城跡
「戸木城跡(へきじょうせき)」は、三重県の県庁所在地・津市(旧・久居市)にある戦国時代の城跡です。
1554年、木造城主の木造具政が家督を子どもの木造長政に譲り、隠居所として築城し、ここを戸木御所と称したとされるのが始まりのようです。その後、1584年、長政が増強・修復して完成しました。
なお、木造氏の「木造城跡(こつくりじょうせき)」も戸木城跡から、クルマで10分程度の場所にあります。中勢バイパスの木造ランプの近くです。
戸木城跡、木造城跡ともに、津市の指定史跡です。
戸木城の正確な廃城時期は不明ですが、木造長政が城を明け渡した以降の1596年〜1615年の慶長の年号のどこかで廃城となっているようです。
その後、1977年になって小学校建設に先立ち発掘調査が行われ、堀の跡などが発見されましたが、「津市立戸木小学校」が建設され、津市指定史跡の看板と石碑があるのみで、当時を示すようなものはありません。
現在も使用されている小学校の敷地に隣接しているので、小学生のいない休日や夕方に見に行った方がよいと思います。