伏見桃山城
伏見桃山城は、JR奈良線の桃山駅を下車し、桓武天皇陵を通過し、徒歩15分ほど、京都府京都市伏見区桃山町にあります。すぐ横に、伏見桃山城運動公園の有料駐車場があります。
現在の伏見桃山城は、模擬天守です。
伏見城は3度にわたって築城され、1592年に指月山に築かれたものを指月山伏見城、その後に木幡山に再築されたものを木幡山伏見城、さらに木幡山伏見城は豊臣期のものと、伏見城の戦いで焼失した跡に、徳川家康によって再建された徳川期とにわけられます。
秀吉の死後、豊臣秀頼が大阪城に移ると、代わって徳川家康がこの城に入り政務を行ったとされています。
関ヶ原の戦いでは、家康の家臣である鳥居元忠らが伏見城を守っていましたが落城し、建物の大半が焼失したそうです。
焼失した伏見城は1602年ごろ家康によって再建され、1619年に廃城とされ、この時、建物や部材は、二条城、淀城、福山城などに移築されたそうです。伏見城の後には、元禄時代ごろまでに桃の木が植えられ、桃山と呼ばれるようになり、やがて伏見城は桃山城、伏見桃山城と呼ばれるようになったそうです。
私は、その桃の花を見るために、伏見桃山城に来てみました。残念ながら、桃の花は、まだ開花していませんでしたが、梅の花や椿は、とても綺麗に咲いているのを見ることができました。伏見桃山城のすぐ横に駐車場があるので、とても便利です。
伏見桃山城は模擬天守で、以前に、伏見桃山城キャッスルランドという遊園地があったそうで、模擬天守はその遊園地の中に建てられたようです。今は、閉園となっていますが、模擬天守は残っています。現在は、建物の耐震の関係で天守の中に入ることはできません。模擬天守の周りに立ち入り禁止のロープが張ってありました。かなり老朽化が進んでるようで、建物が耐震強度を満たしていないため、天守閣内部を見学することはできないようです。伏見城の遺物や遺構も残っているので、ぜひ再公開の計画を進めてほしいと思います。ですが、庭園は、桃山というだけあり桃の木、桜の木が多いので、お花見にお勧めのスポットです。