
龍野市役所北に有るお城。と言っても天守閣は有りませんので城跡になっています。JR姫路駅から姫新線で本竜野駅が最寄り駅。山陽道龍野ICから北に2kmに位置します。開館時間は朝8:30から夕方5時まで。祝日の際は開館しています。入場料は無料で駐車場はたつの市営駐車場か龍野公園駐車場を利用して下さい。龍野城は鶏籠山山頂に有った山城と現在の平山城の2期に分けられています。前述の鶏籠山城は1499年に赤松政秀〜村秀が築城され、村秀が初代城主となってこの地方を治めていたそうです。四代78年赤松一族が城主でしたが、1577年天下統一を目指していた織田信長の命によって攻め入った豊臣秀吉に城を明け渡し、それ以降は秀吉の最も信頼する家臣達が代々城主となりました。1598年頃にこの山頂の城は取り壊され、ふもとの現在の地に城が築かれたとされています。この城跡へはちょっとした登山(標高210m)になっていて、散策ルートが設定されています。本丸の古城跡へは約30分ほどで着きますが、意外に疲れます。龍野古城が刻まれた石碑が有りますので一息ついて下さい。隅石垣や灯籠、石畳など現存していて、おそらくこんな感じだったのではないかという想像復元図も掲載されています。埋門(うずみもん)は櫓門形式で、城の石垣や土塀などの下方を低く切り抜いて作った小門のことです。1979年に城内の御殿や隅櫓と共に復興された門で、石垣を算木積みとして門を入ると左に曲がり石段で上がって行くようになっています。この埋門はいざという時には名の通り、門内を埋めて敵の侵入を防ぐ仕掛けが施されています。龍野公園からこの龍野城は兵庫県有数の桜の名所にもなっています。白壁や町家造りの建物が多く残る城下町と相まって、とても趣きや情緒が有り、播磨の小京都とも呼ばれています。その他、たつの市出身である三木露風氏の童謡赤とんぼの歌碑や休憩場所の観光売店さくら路が有ります。名産の揖保乃糸、素麺が美味しいです。桜の開花と共に龍野城を散策してみてはいかがでしょうか。