二本松城
二本松城は日本城郭協会が定めた日本100名城の一つです。
私は電車での訪城だったので二本松駅から徒歩で二本松城へ向かいました。
二本松駅から奥州街道へでてすぐ久保丁坂という二本松城へ向かって北へ伸びる坂道があります。この坂の商工会議所や図書館のある辺りに大手門跡があります。大手門は1834年に完成していますが戊辰戦争で焼失しているため現在は石垣のみを見ることができます。
久保丁坂を越え坂を道なりに下っていくと二本松城三の丸の石垣が見えてきます。
石垣のある辺りが駐車場になっていますがそこから見える石垣はかなりの高さがあり迫力を感じました。
箕輪門前の千人溜まりにある二本松少年隊の像は戊辰戦争の際に藩を守るために出陣した10代の少年たちを顕彰し造られたものです。
箕輪門は二本松城といえばまず箕輪門をイメージする方がほとんどというくらい立派な門です。
元々あったものは戊辰戦争の際に焼失したため現在ある門は1982年に附櫓とともに復元されたものです。
箕輪門を抜けると三の丸へ向かうためには直角に2回曲がらないといけないので実際攻めるとなるとここはかなりの難所になるのではないかと思いました。
三の丸には相生の滝という滝がありましたがこれは昭和になってから造られたものでした。
ここからは二の丸、乙森といわれる場所に向かいます。
ここからは山を登る感じになり石垣も見られなくなりますが歩道はウッドチップで整備されているなど歩きやすい工夫がされていました。
二の丸に近づくと大石垣が見えてきます。
これは二本松城の中でも最も古い石垣になります。
本丸は周囲を石垣が囲んだものになり東西の櫓台と天守台がありますが実際には天守と呼ばれるものは建てられなかったようです。
本丸は山の頂上になるので眺望がすばらしいです。
二本松の町並みを良かったですが東方面に見える安達太良山や吾妻小富士などの山々は最高でした。
また本丸の北側へ下りると石垣はほとんどありませんが土塁や堀切などがかなりの規模で残っているのでこちらもおすすめです。
他にも二合田用水を利用した庭園内には樹齢300年をこえている傘松や江戸時代から残る唯一の建物の洗心亭があるなどお城の機能以外の見どころも多く楽しめた一日でした。