福山城
福山城は車でもちろん行けますが公共交通機関を利用すればJR山陽本線の福山駅が三の丸のあった場所に建っているので電車や新幹線でも訪城することが可能です。
車の場合は山陽道福山東ICが最寄りのICになります。駐車場は天守の北側や美術館や博物館のある辺りが一番近く、駅周辺まで範囲を広げればコインパーキングも多くあるので駐車場にもそんなに困らないと思います。
福山城は2006年に日本城郭協会が選定した日本100名城に選ばれているお城です。
築城したのは毛利など西の大名の抑えとして入封した徳川家康のいとこの水野勝成ではじめは神辺城に入城しましたが、立地などの問題もあり現在の場所へ福山城を築きました。
1622年に完成した福山城ですが築城の際に神辺城の石垣や櫓などを使用したので現在の神辺城には建物等の遺構は無く一部残された石垣や
曲輪、堀跡が残るのみとなっています。
その福山城ですが2022年に築城400年を迎え大改修工事が行われました。
注目は天守の外観復元で全国で唯一の天守の防備のため北面を鉄板で覆っていたものを復元したところです。
天守は昭和20年の福山空襲で焼失して後に再建されていましたがその際は全面白の漆喰だったので以前を知っていると感動もすごいです。
本丸の南に並ぶ月見櫓、御湯殿、筋鉄御門、伏見櫓は京都の伏見城からの移築と伝わっています。
色々なお城で移築されたという話を聞きますが実際のところは不明というものが多い中、伏見櫓については梁に松ノ丸ノ東やくらと書いてあるのが見つかり伏見城のものであると確定をしています。
福山空襲によって大半の建物が焼失をしてしまいましたが、伏見櫓と筋鉄御門は現存していて国の重要文化財。
伏見櫓の北にある鐘櫓は市の重要文化財に指定されています。
復元の建物ではありますが御湯殿も特徴がありその名の通り藩主の利用するお風呂ですがサウナのようなものだったそうです。二の丸側からみると御湯殿が石垣より前にせり出している懸け造りになっているのが特徴です。
天守内部は福山城博物館になっていて今回の大改修でリニューアルされています。
今まで以上に福山城、水野氏や阿部氏についてしることができました。