大阪城
大阪城は日本城郭協会の選定した日本100名城の一つで、諸説ありますが日本3名城にも選ばれているお城です。
1583年に石山本願寺があった場所に後の豊臣秀吉が築城を開始したのがはじまりです。
北は大川、東は平野川、西は東横堀川、南は現在空堀町となっている辺りを東西に空堀を構えて惣構の城となっていました。
大阪の陣で真田信繁の出城として有名な真田丸はこの空堀の外側にあったと言われているのでその付近から秀吉の建てた大阪城の城内になると考えればかなりの規模だったのがわかります。
この秀吉の大阪城は大阪冬の陣の後に徳川方との和議の条件として本丸以外の建物は壊され堀も内堀以外は埋められてしまっています。
今現在残っている大阪城の石垣などは大阪の陣後に徳川秀忠によって再び築かれた大阪城になります。
門や櫓など多くが重要文化財として残っていますが大半はこの時代に造られたものです。
それでは大手門から本丸へ向かいます。実際にここから攻めた場合には大手門を抜ける前に千貫櫓から攻撃をされ門をくぐれたとしても桝形虎口になっている正面の続櫓と進行方向の渡櫓からも散々に攻撃をされるという地獄のような造りとなっています。
ここを抜けると西の丸庭園があります。入場は有料ですが桜で有名で春には多くの方がお花見をするスポットにもなっています。
また広い広場になっているので音楽などのイベントもよく開催されます。
先ほどの千貫櫓や西の丸庭園内にある焔硝蔵は重要文化財で通常は非公開ですが年に何回かは公開され中に入ることができます。
城内の石垣には巨大な石が使われているのも有名です。
ほとんどを岡山県や香川県から船で運んだもので一番大きな蛸石の重さは130トンもあるんだそうです。
徳川家が再建した本丸は何メートルも盛り土をしているので豊臣時代を間近に見ることができませんが、地下に眠る豊臣時代の石垣が見られる施設をつくるプロジェクトも進んでいます。
8階建ての天守閣は展示室と展望台になっていますがエレベータもあるので体力に自信のない方も安心して最上階まで行くことができます。
豊臣時代に比べ規模は縮小していますが深く広い堀や巨石を使った石垣など見どころが多いのでお勧めです。