城がなくなった理由は?
一国一城令や火災、廃城令などが理由です。
かつて数百もの天守があったと言われていますが、現存する天守はなぜ12しか残っていないのでしょうか。
これにはいくつか理由があります。
- 「一国一城令」「武家諸法度」で大名の居城は1城のみとなったから。
- 火災のあと建て直されなかったから。
- 明治時代に「廃城令」で廃城となったから。また、存続が認められた城の天守も不要な建造物として払い下げられたから。
- 第二次世界大戦で襲撃を受けたから。 など

例えば江戸城の天守は、1657年(明暦3年)の火事で焼失。
天守台は再建されましたが、会津藩主・保科正之の「まず城下の復興を優先するべきだ」という提言により、天守の再建は行われませんでした。
また、名古屋城天守は一度旧国宝に指定されていましたが、1945年(昭和20年)、アメリカ軍の空襲により炎上。その後、再建されることとなりました。
現存12天守は、このような危機を乗り越えてきた貴重な建物なのです。