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城郭建築

「城郭」とは、城を守り、敵からの侵入を防ぐための軍事施設の総称です。城郭には、山を削る、土を盛るなどの地形を活かした技法や、防御のための石垣や土塀、門や櫓(やぐら)などの建造物を建てる技術など、あらゆる工夫が取り入れられています。
建築と言う言葉がついているように、縄張と呼ばれる設計図があり、この縄張に沿って、建物や施設を配置。土と木だけで造られた簡易な城から、石垣や櫓で組んだ絢爛豪華な天守まで、時代と共に変化していきます。この城郭の変遷は、中世以前と以後で大きく分かれ、近世城郭へと発展していきました。
ここでは、城郭の様式や形式、天守の種類など、城郭建築について詳しくご紹介します。

城郭様式

日本の城はどんな地形の上に築城されたかによって、山城(やまじろ)、平山城(ひらやまじろ)、平城(ひらじろ)、海城(うみじろ)の4つに分類されます。これらは江戸時代に入って、戦乱が落ち着き、兵法や築城方法などの軍事を学問として学んだ「軍学」が由来です。
「山城」は主に中世以前に造られましたが、中世以降は「平山城」が主流となりました。
江戸時代以降は戦乱が落ちついたことで、城の役目が軍事だけでなく、政治の拠点として「平城」が増えていきます。

城郭様式

  • 山城
    (やまじろ)

    備中松山城 山の地形を利用して築かれた城で、分類上、比高150メートル以上のものを対象としています。(以後、代表的な城を紹介します。)

  • 平山城
    (ひらやまじろ)

    姫路城 小高い山や丘と平地を包括した山城と平城の折衷式の城のことを言います。

  • 平城
    (ひらじろ)

    松本城 近世に多くみられ、平地に築かれた城で石垣や堀(濠)で防御しているものが多いです。

  • 水城
    (みずじろ)

    今治城 海や湖沼近くで、それらを防御に利用して築かれた城のことを言います。
    海城(うみじろ)とも言います。

城郭形式

城郭造りにおいて、縄張は日本の城における設計図のような役割を果たしています。石垣や堀、門など、城郭を構築する際の配置時に、縄を張ったことから縄張と呼ばれるようになりました。
藤堂高虎(とうどうたかとら)や加藤清正(かとうきよまさ)などの築城名人と言われた武将たちも、この縄張を担当。城主が居を置く本丸が簡単に攻め入られないように、二の丸や三の丸、虎口(こぐち)や櫓などを配置していきます。
また、本丸の後ろに断崖や川などが来るように配置し、地形を活かすなどの工夫をしました。この縄張には大きく分けて、輪郭式(りんかくしき)、梯郭式(ていかくしき)、渦郭式(かかくしき)の3パターンに分けられています。

城郭形式

  • 輪郭式
    (りんかくしき)

    高田城 平城に多く見られ、本丸を中心に全方位に放射状に郭が広がって行く城郭の基本形態を言います。

    輪郭式
  • 悌郭式
    (ていかくしき)

    会津若松城 平山城などに多く見られ、本背後に山や川等がある場合に用いられる後ろ堅固形のことを言います。

    悌郭式
  • 渦式
    (かかくしき)

    姫路城 本丸を中心として二の丸・三の丸が渦巻き状に配されたものを言います。

    渦式

天守の構成

天守が建てられたのは、織田信長が築城した安土城以降と言われますが、この頃から天守は単なる防御施設ではなく、城主にとって権威の象徴とされるようになります。
天守の構造は大きく分けて2つあり、入母屋造りの建物の上に物見櫓を載せた「望楼型」と、同じ形の建物を積み上げていく「層塔型」です。
「層塔型」は関ヶ原の戦い以降に造られるようになり、工期を短縮し、建築コストを抑えられるなどのメリットがあったと言われています。高さも十数mで広大な床面積を誇り、建築構造も変わっていきました。

天守の構成

  • 独立式

    丸岡城 天守に付属建築が無く、天守だけが単独で建つ形式のことを言います。

  • 複合式

    彦根城 天守に付け櫓や小天守が接続される形式を言います。

  • 連結式

    名古屋城 天守と小天守(付け櫓)を渡り櫓で接続した形式を言います。

  • 連立式

    姫路城 大天守と二基以上の小天守又は隅櫓をロ(ろ)の字状に渡り櫓で接続しあう形式のことを言います。

天守復元の種類

徳川幕府による「一国一城令」や明治維新後、1873年(明治6年)に発令された「廃城令」で、日本各地にあった城郭は次々と取り壊されました。またこれらをのがれ、残されていた城も第二次世界大戦の戦火で焼失してしまうなど、日本は多くの城郭を失ってしまいます。
戦後の混乱が過ぎ平和が訪れると、各地で地域のシンボルでもあった天守が建てなおされるようになりました。
現在、私たちが見ることのできる天守は、「現存天守」「復元天守」「復興天守」「模擬天守」の4つです。
「現存天守」は、江戸時代までに作られた天守で、全国に12基しかなく史跡としても大変重要です。また「復元天守」は、詳細な絵図や古写真などの史料をもとに再建されました。大きさや形状など、当時の天守の雰囲気が良く伝わってきます。
史料はほとんどありませんが天守はあったとされ、それを再現した天守が「復興天守」です。また当時、天守はなかったが現代になって新たに作られた天守を「模擬天守」と呼んでいます。

天守復元の種類

刀剣ワールド 城「城郭建築」では、城郭に関しての豆知識をご紹介。お城には、大名をはじめ、築城に関わった人たちの知恵がたくさん詰まっています。縄張図を描き、山を削り、土を盛り、さらには石垣や櫓などの大きな建造物を建てるなど、城郭も変化していきました。
そして、その進化の過程には、いくつもの戦いや武将たちの生き方が現れているようにも思います。城ブームから、天守だけでなく曲輪の跡や石垣の積み方などに興味を持つ人々も増えました。城郭建築を知ることで、さらに城の見方を深め、楽しみを広げてみてはいかがでしょうか。