城・日本の城・城郭用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
乱積
らんづみ乱積とは、日本の多くの城で設けられた防衛設備である石垣について、その積み方を表わす用語で、野石を方式なく積み上げる方法のこと。石垣の積み方は大きく2つに分けることができ、石のへこんだ部分に出っ張った部分を落としかけていく乱積(乱層積とも言う)と、横目地をまっすぐにして積み重ねていく整層積と言う方法がある。乱積は安土桃山時代以降に用いられた。他の方法と組み合わせて石垣を造ることも多かった。乱積は使用する石材などによってさらに分類できる。自然石をそのまま加工せずに使うと「野面(のづら)乱積」、石垣の表面に出る主要石について角や面を叩いて削って平たくした物を使うと「打込接(うちこみはぎ)乱積」となる。
全国から日本の城を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の日本の城を検索できます。