城・日本の城・城郭用語辞典
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人質曲輪(人質郭)
ひとじちくるわ人質曲輪とは、日本の城に多く配置された曲輪(くるわ)のうち、人質を住まわせておくための曲輪のことを意味する。中世では、敵対する隣国との関係を調整するために、領主の親族などが人質として差し出されることがあり、手厚い待遇を受けたり、城内の人々と五分の関係でいられたりすることもあるなど、扱われ方は様々であったと伝わる。曲輪とは、一定のスペースを囲った塁やその区画のこと。人質曲輪は中世の城に設けられた例があるが、近世の城ではあまり実施された例が確認されていない。滋賀県の彦根城には、人質曲輪の名称が残る曲輪が現存し、当時、人質を城のなかへ入れたときにここへ隔離したと考えられている。
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