城・日本の城・城郭用語辞典
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剣塀
つるぎべい剣塀とは、日本の城において、塀の軒先に先の尖った鉄の棒や、刀、槍など穂状の刃物を突き出させた物を意味する。城のなかに忍びの者などがこっそりと侵入するのを防止する目的がある。似たような用語に「忍（しの）び返し」があるが、剣塀は忍び返しの1種。建物の一部や塀、あるいは建物全体をそうした仕掛けにした物も含む。現存する代表的な剣塀の例としては、愛知県の名古屋城天守閣の渡り塀にある物が有名で、ここでは軒桁に約30cmの槍の穂先が塀と垂直な方向へ突き出すようにして横一列にずらりと並べられている。
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