城・日本の城・城郭用語辞典
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知行
ちぎょう知行とは、中世や近世の日本において、武士に支給される領地のことである。大名から配下の武士に与えられる給与を俸禄(ほうろく)とも言うが、領地を治める権利とそこから得られる収益をもって俸禄とする物が知行である。知行として得た土地は知行所(ちぎょうしょ)、あるいは領地と言う。知行所の価値は、石高(こくだか)によって比較できる。領地経営や農業の不作などの問題があり、石高から推定される物より実際の収入は低いことが多かったが、知行所を支配できる権力を持つことは名誉なことであった。江戸時代には1万石以下の武士がこうした知行所を与えられていた。一方で、土地ではなく米その物によって俸禄とする物は「蔵米」(くらまい)と呼ぶ。
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