城・日本の城・城郭用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
勢溜
せいだまり勢溜とは、日本の城において、兵をいったん集めて待機させるために設けられる一定の広さを持ったスペースのこと。戦の際に主な出入り口となる虎口(こぐち)の近くにあることが多い。武者だまりとも言う。虎口が桝形の区画になっていて勢溜の機能を持っている場合、そび広さは鎧を着た武士が240人、騎馬30騎が入れる132㎡程度の物が標準。城の外側からはそこに城兵が隠れているとは分かりにくいように設計される。反対に、攻めてくる敵兵の勢いを止めるために桝形門の内側や外側に設けるスペースは「勢留」(せどめ)、あるいは「武者留」、「馬屯」と呼ぶ。また、島根県の出雲大社では、ある鳥居の周りに芝居小屋などがあって人が集まる賑やかな場所であったことから、勢いが溜まると言う意味でその場所を勢溜と名付けている。
全国から日本の城を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の日本の城を検索できます。