城・日本の城・城郭用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
冠木門
かぶきもん冠木門とは、日本の城の門について、形状で分類したときの種類のひとつで、屋根が付けられていない木の戸のこと。支柱の上に横材を渡しただけのようなシンプルな形式の門で、上世や中世の城門では多くがこの冠木門であった。冠木とは、2本の支柱の上に横向きに掛ける木材のことである。冠木門は、次第に屋根が設けられた物も登場するなど複雑化していく。近世では、桝形(ますがた)門の一の門に採用されることもあった。桝形門は四角型の塀で囲むように作る門のことで、2つの門を備えており、一の門は外から城へ入るときに最初にくぐる門である。この一の門は高麗門と言う建築様式が多かったため、高麗門のことを冠木門と呼ぶこともあった。
全国から日本の城を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の日本の城を検索できます。