城・日本の城・城郭用語辞典
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片薬研堀
かたやげんぼり片薬研堀とは、日本の城の防御設備である堀について、形状で分類したときの種類のひとつ。堀は地面の一部を深く掘ってくり抜き、城や館を囲むようにしたり曲輪を区切ったりする物。敵がその向こうへ侵入するのを妨げたり、守備側の兵がそこに隠れて移動したりするのに使われる。堀の断面の形状によって箱堀、薬研堀、片薬研堀、毛抜堀の4つに分けられる。なかでも片薬研堀は、V字形の片方を変形させたような形の物で、一方の壁はほぼ垂直に、もう一方の壁は勾配をもたせて掘る物。他の形状の堀に比べると、なかに落ちると登りにくいので防御力が高い反面、崩れやすいのがデメリットである。片薬研堀は城の敷地内では、外郭や囲郭などに採用されることが多い。
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