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城・日本の城・城郭用語辞典

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  • 掻揚城
    かきあげのしろ

    掻揚城とは、日本の城のなかでも守備設備がシンプルで、城の周りに堀や土居だけを置いた城や砦のことを意味する。掻上城、あるいは掻き上げの城などとも書く。なかに水を入れないタイプの空堀を造って、その堀を掘った土で土塁を築く。城は、断崖絶壁や谷など、地勢が険しくなっているところを天然の要塞として生かして設計することがあるが、掻揚城はこうした地勢の利をあまり持たない物を指す。邸宅の多くが掻揚城であり、特に平地に設けられた方形の館はこの形状の定番とされていた。また、長野県松本市にはその形状がそのまま名称になった掻揚城と言う城があり、こちらは街道の峠の入口にある要所のひとつで、1553年(天文22年)に武田信玄によって攻略されたことで知られる。

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