日本の城

目指せ!天下統一!列島縦断「城」クイズ!

第六問 次のうち、難攻不落と言われた小田原城を本拠地とした一族はどれ?

正解 A.北条氏

<解説>

小田原城は、武田信玄(たけだ しんげん)や上杉謙信(うえすぎ けんしん)の度重なる城攻めにも屈しなかったことから、「難攻不落の城」と言われるようになりました。
代々の城主は北条氏であるため、鎌倉時代に執権として権勢をふるった「北条氏」を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、全く別の家系であるため、区別して「後北条氏(ごほうじょうし)」とも呼ばれています。

後北条氏の始まりは「北条早雲(ほうじょう そううん)」で、元は室町幕府に出仕する家柄でしたが、関東で理想の国をつくろうと、伊豆から小田原城に進出し、多くの人材を招いたり産業を発展させたりしながら小田原を拠点に着々と勢力を伸ばしました。
戦国時代になると、甲斐の武田氏、駿河の今川(いまがわ)氏、越後の上杉氏と並ぶ程の関東の有力大名となり、5代目城主である北条氏直(うじなお)のときに最大の勢力となりました。
最後は天下統一を目指す豊臣秀吉によって包囲され、1590(天正18)年に落城しました。
氏直の降伏によって開城したため、小田原城そのものは一部しか破壊されなかったと言われています。

小田原城

詳細情報はこちら

難攻不落の小田原城がなぜ落城したのか?

1590(天正18)年に、難攻不落だったはずの小田原城が落城したのには、どのような経緯があったのでしょうか。

北条氏はこの豊臣秀吉との戦に備え、城下町を含む城の周囲を全長9キロメートルの堀でぐるりと囲み、小田原城を拡張しました。
これは、1561(永禄4)年に起こった上杉謙信との小田原城の合戦で、北条氏が取った籠城作戦による持久戦が功を奏し、長引く戦いに兵が疲労し、兵や物資の輸送も滞った上杉軍を、なすすべもなく撤退させることに成功、北条氏が大勝利したという経験があったからです。
しかし、この北条氏の籠城作戦に対して秀吉は、配下の水軍を参陣させて海上を封鎖し、海から大量の物資輸送を行ない、持久戦にも対抗できる体制を整えました。
また、小田原城を見下ろせる笠懸山の頂上に堅牢な石垣の城を築城して北条氏を牽制し、圧力や精神的な重圧を与えました。
北条軍はそのプレッシャーなどから離反する者も現れ、北条軍は内部から崩壊し、その結果落城することとなりました。

クイズトップに戻る