日本の城

目指せ!天下統一!列島縦断「城」クイズ!

第40問 木造で復元された中世の城館を持つ城はどれ?

正解 B.根城

<解説>

根城は、1334(建武元)年に南部師行(なんぶ もろゆき)により築城され、1627(寛永4)年に領地替えがあるまでの約300年間、南部氏の本拠地かつ八戸地方の中心として機能しました。南部師行は甲斐国(現在の山梨県)の出身で、奥州藤原氏を破った南部光行(なんぶ みつゆき)の子孫です。

14世紀前半に陸奥国司代としてこの地に入り、南朝側の根本となる城として「根城」と名付けたと言われています。文字通り、南朝の拠点のひとつにしました。根城は、八戸市街の西に位置する馬淵川南岸の河岸段丘状にあります。本丸・中館・東善寺・岡前館・沢里館などの8つの曲輪が連なる連郭式の平山城。1941(昭和16)年に国の史跡に指定され、日本100名城のひとつにも数えられています。

一歩足を踏み入れると安土桃山時代へタイムスリップ

1627(寛永4)に南部氏が盛岡城を築いて盛岡藩を開くと、根城は廃城となり、以降は手つかずになっていました。1983(昭和58)年から約11年かけて発掘調査と整備が進められたところ、掘立柱建物跡が354棟、竪穴建物跡が82棟、門や堀、柵などが多数発見されています。現在は「史跡 根城の広場」として公園化。「主殿」と呼ばれる建物を中心に、武器や鎧などの製作や修理を行なった「工房」「板蔵」「納屋」「馬屋」などを復元し、中世城郭の様子を再現しています。主殿は儀式の他、政務施設や接見にも使われたようで、内部に入ると正月の儀式の様子や道具類などが展示されています。

より詳しく知りたい方は、ボランティアの史跡ガイドに案内してもらうのがおすすめ。安土桃山時代の根城の様子がいきいきと伝わってくるはずです。

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