日本の城

目指せ!天下統一!列島縦断「城」クイズ!

第36問 次のうち、巨岩の上に築かれ、別名「赤壁城」と呼ばれる城はどれ?

正解 B.苗木城(なえぎじょう)

<解説>

苗木城の築城時期は、はっきりしていません。1572(元亀3)年に織田信長の命により、一族の遠山氏が苗木城の城主になっています。その後、1583(天正11)年に金山城主の森氏から攻撃を受け、遠山氏はやむなく退城。代わって城主となった森氏が1599(慶長4)年に転封されると、次の城主は河尻秀長(かわじり ひでなが/川尻直次とも言う)に。

秀長は関ヶ原の合戦で西軍に付き、徳川家康の命を受けた遠山氏に包囲されて落城し、苗木城は再び遠山氏の手に戻りました。幕末までその支配は続きました。

いびつな巨岩の上に試行錯誤して築城

苗木城は、木曽川右岸にそびえ立つ巨岩の上に築かれています。いびつな岩石の上には曲輪が造成しにくいため、多くの石垣を築いて内側に平坦な地を造り出したり、岩の上に穴をあけて柱を固定したりなど、独特の手法で建物を建てたようです。天守台は2つ並び立つ巨岩で、ここに穴をあけて柱を立て、一重の天守を築きました。2つの巨岩に挟まれた狭い部分は、穴蔵となっていたようです。

また、苗木城は別名「赤壁城(あかかべじょう)」とも呼ばれますが、白い漆喰塗りではなく、赤土がむき出しになっていたことが、その名の由来とか。 現在は、本丸・二の丸・三の丸などの石垣が残っています。巨岩を活かした天守台上に作られた展望台は、かつての城の土台を模して組まれました。展望台の柱を受ける天守台の巨岩には、当時の柱穴跡を見ることができます。

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