日本の城

目指せ!天下統一!列島縦断「城」クイズ!

第14問 次のうち、国宝・彦根城がある都道府県はどれ?

正解 B.滋賀県

<解説>

正解はBの滋賀県です。
天守閣その物が戦乱にも絶え、昭和期まで持ちこたえた城は珍しく、築城当時のまま現存している城は日本に12城、そのうち天守閣が国宝となっているのは、この彦根城と松本城(長野県)、犬山城(愛知県)、姫路城(兵庫県)の4城だけです。

また、国宝となっている天守閣の他にも残った建物があり、中でも馬を飼っておく「馬屋(うまや)」は全国的に稀少なもので、国の重要文化財に指定されています。

彦根城の築城は、徳川四天王の一人・井伊直政(いい なおまさ)の計画を受け継いだ直継(なおつぐ)によって行なわれ、1607(慶長12)年に天守が完成し、直継が入城したと伝えられています。

彦根城

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「彦根城」を早期に完成させた『天下普請』

彦根城付近は、東と西の領土争いの境目となっており、昔から重要な合戦があったところです。
そのため、戦略的な拠点として佐和山城、長浜城などの城と共に重要視されてきました。
彦根城の築城が開始された1603(慶長8)年頃。
徳川家康が関ヶ原の戦いで勝利したとは言え、豊臣方との緊迫した関係は依然として続いたままで、まだ天下泰平と言える時代ではありませんでした。
豊臣恩顧の大名たちの力をけん制するためにも、急ピッチで彦根城を築城する必要がありました。
江戸幕府は6人の普請奉行を派遣し、尾張藩や越前藩など7ヵ国12大名に普請の参加を命じ、競争させ完成を急がせたと言われています。
また、1604(慶長9)年7月には、徳川秀忠が築城見舞いの使者を送り、翌年9月には、家康自らが築城の様子を見分するなど、幕府の支援は相当なものだったようです。
さらに、工数を短縮するため、廃城となった大津城・佐和山城・小谷城・観音寺城などの築材も利用したそうです。
実際に、彦根城の天守は、大津城の天守が移築されたものとされ、このことを裏付ける痕跡が、1957(昭和32)年に行なわれた解体修理で確認されています。

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