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城が舞台になった小説(2)平成



司馬遼太郎、池波正太郎、藤沢周平といった時代小説、歴史小説の巨匠作家こそ失いましたが、今でもこのジャンルは根強い人気を博しています。また、近年では『のぼうの城』(和田竜著)や『天地明察』(冲方丁著)といった時代小説がベストセラーとなり、現在は時代小説ブームと言っても良い状況にあります。平成になってから出版された時代小説の中から、特に城にかかわりのある物をここで紹介します。

火天の城

火天の城

山本兼一『火天の城』は、2004(平成16)年に単行本化され、同年の第11回松本清張賞を受けた小説です。火天の城、とは織田信長によって築城された安土城のことです。この城の築城を一任された棟梁の父と子が前代未聞の城郭である安土城を築き上げていくまでの日々が描かれています。戦国時代の武将ではなく、大工を中心人物に添えた珍しい設定が人気を博しました。信長が安土城に見せるこだわりは過去に類を見ない物で、築城においては様々なトラブルが発生します。それらの難問に対して周囲の力を借りながら、徐々に安土城が完成していく様子に惹き付けられます。

のぼうの城

『のぼうの城』は2007(平成19)年に刊行された和田竜のデビュー作です。2003(平成15)年に城戸賞を受賞した脚本『忍の城』のノベライズ版であり、オノ・ナツメの描く表紙も合わせて人気を博しました。刊行の翌年には直木賞にもノミネートされ、その翌年には本屋大賞の第2位にも輝いた小説です。舞台となるのは埼玉県にその跡を残す忍城(おしじょう)です。のちに「水に浮く城」の意味の浮城ともよばれたこの城を舞台に、領民から「のぼう様」とよばれる成田長親(なりたながちか)が、いかにして石田三成の大軍の攻撃を迎え撃ったのか、その様子がドラマチックに描かれています。領主であるにもかかわらず、まるで覇気のない性格でありながら、領民から絶対的な人気をもつという主人公長親のユニークな人物造形が魅力の小説です。

哄う合戦屋

『哄う合戦屋』は2011(平成23)年に刊行された北沢秋の戦国エンターテインメント小説です。舞台は戦国時代の信濃中部で、この土地は武田信玄(当時は晴信)と上杉謙信(当時は長尾景虎)が所有する領地に挟まれていました。そんな場所にある城に天才軍師である石堂一徹が流れ着き遠藤吉弘を主君と仰ぎ、一気に領地を拡大していきますが、その先にはあるドラマが待っていました。戦国シミュレーションゲームを体験しているかのような物語の運びが人気を博し、続編も刊行されています。