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城が舞台になった小説(1)昭和



歴史上の人物に焦点を当てて、史実に基づいた設定をもとに書かれたフィクションを歴史小説と言います。純文学でも大衆小説としても歴史小説はありますが、その中でも特に架空の人物や架空の設定を用いて、娯楽性を重視させている小説は時代小説と言って、歴史小説とは区別されることがあります。

このような小説の中には、登場人物以上に城が重要な役割をもっている場合も多くあります。ここでは、昭和期の小説で城が舞台となっている物の中から、代表的な作家別に分けた作品を紹介していきます。また、歴史小説のジャンルではなくても日本の城をめぐって描かれた小説について紹介します。

歴史小説

歴史小説

昭和を代表する歴史小説家として、ここでは司馬遼太郎と池波正太郎の作品を取り上げます。

梟の城

司馬遼太郎の初期長編として有名なのがこの作品です。1960(昭和35)年の第42回直木賞を受賞したこの作品は、発表当時は『梟のいる都城』というタイトルでした。伊賀忍者である葛籠重蔵(つづらじゅうぞう)が太閤となった豊臣秀吉を討つために、秀吉の居城する伏見城へと潜入を開始します。そんな重蔵の前に現れたくのいちとの恋物語や、昔の仲間達との戦いなどが描かれています。

戦国四部作

『国盗り物語』(1963~1966)、『新史太閤記』(1968)、『関ヶ原』(1964~1966)、『城塞』(1971~1972)の四作品は司馬遼太郎の戦国四部作と呼ばれています。信長の誕生から豊臣家の滅亡までの歴史が描かれており、まさに城の奪い合いと呼ぶにふさわしい、戦国時代のダイナミズムが描かれた作品群です。

真田太平記

「鬼平犯科帳」シリーズなどの捕物帳でも有名な池波正太郎の代表作である『真田太平記』(1974~1982)は、群馬県にその跡を残す沼田城が舞台として多く登場します。鈴木重則(しげのり)を城代としたこの城は、作中では豊臣氏と北条氏のあいだの争いに巻き込まれていきます。また、この沼田城を中心とした『真田太平記』の外伝的要素をもつ小説として『まぼろしの城』があります。

純文学

純文学の分野でも城が重要な役割をもった小説は多くあります。海外ではフランツ・カフカの『城』も有名です。

城のある町にて

『城のある町にて』は『檸檬』で知られる梶井基次郎が著した短編小説です。「城のある町」に嫁いでいった姉のもとへと出かけていった峻(たかし)は、その町で毎日のように城まで出かけていきます。そして小さいころに亡くなった妹へ思いを馳せます。松阪城跡を舞台としたこの作品は、主人公の繊細な心理描写とともに、城下町であった松阪の趣がところどころに散りばめられています。